アイアンコラム
アイアン階段・手すり製作に不可欠な加工技術
アイアンコラム
VIRONはひとりひとりの暮らしを想像した一歩先のものづくり、製造業で培ってきた対応力で、
住まいやオフィスを彩る手すりや階段、オリジナル家具などを提供しています。
VIRONの人気商品であるアイアン階段や手すりを製作する際に不可欠なのが金属加工技術です。
今回は、その中でもVIONがよく使用する「溶接加工技術」と、製品の見た目や仕上がりの美しさを
大きく左右する「仕上げ加工技術」についてご紹介します。
【VIRONのものづくりを支える溶接加工技術】
VIRONのものづくりにおける主要技術ともいえるのが溶接加工技術です。
溶接加工とは、2つ以上の金属を接合する際に用いる加工技術のことを指します。
VIRONの主力製品であるアイアン階段や手すりはいくつもの部材で構成されており、
それらを組み合わせる際に必要となる技術です。
溶接加工技術には複数の種類があり、素材や用途に応じて使い分けることで、
より生産効率や精度の高いものづくりが可能になります。
VIRONでは主に3つの溶接加工技術を用いてものづくりをおこなっています。
<VIRONの溶接加工技術1:半自動溶接>
半自動溶接はトーチから溶かすワイヤーが自動で供給されるため、
スピーディーに効率よく作業を進められるのがメリットです。
また、溶接のビード(溶接痕の盛り上がり)が大きく取れるため、十分な強度も備えています。
アイアン階段を構成する部材のひとつであるササラ桁をはじめ、常に荷重負担がかかる箇所や
厚物溶接が必要な時の溶接加工技術として活用しています。
半自動溶接の中にも複数の技術が存在し、VIRONで良く使用するのがMAG(マグ)溶接です。
MAG溶接は、不活性ガスと炭酸ガスを混合したガスをシールドガスとして使用する溶接方法です。
半自動溶接は便利な反面、スパッタ(金属粒子)が出やすいという特徴も持っていることから、
VIRONでは半自動溶接の中でも特に金属の溶け込みに優れ、スパッタの少ないMAG溶接を主に選択しています。
<VIRONの溶接技術2:TIG溶接>
TIG(ティグ)溶接とは、電気を用いたアーク溶接方法のひとつです。
「Tungsten Insert Gas」の略で、融点の高いタングステンという金属を電極棒に使用し、
別の溶加材(溶接棒)をアーク中で溶融して溶接する方法のことを指します。
TIG溶接の特徴として挙げられるのが、仕上がりの美しさです。
弱い電流で歪みの少ない溶接が可能なため、半自動溶接では難しい細かな部分を溶接したい時に使用します。
TIG溶接を使って製作する代表的なVIRON製品のひとつに手すりが挙げられます。
手すりは住宅のオーナー様の目に留まりやすく、見た目のきれいさに直結する加工精度が求められます。
そのため、もっとも使用頻度の高い溶接技術となっています。
<VIRONの溶接技術3:レーザー溶接>
レーザー溶接は名前の通り、レーザービームによって金属を融解し、接合する溶接方法です。
レーザー光を一点に集めて金属に照射することで局部的に溶融させることができます。
そのため、半自動溶接などでは難しいとされる局所部分の溶接や薄板同士の接合が可能です。
また、熱影響が少なくビードが細い点、加工反力が発生しない点などから微細な溶接にも向いています。
VIRONでは、オブジェ製作など細かな溶接が必要な時に活用しています。
【仕上がりの美しさにこだわったVIRONのアイアン階段・手すり】
仕上がりの美しさへのこだわりも、VIRONのものづくりに欠かせない要素のひとつです。
製品の見栄えはお客様の満足度にも大きく影響します。
だからこそ、設計図面や製品仕様で決められた寸法精度に合わせるのはもちろんのこと、
見た目も含めた仕上がりの美しさを追求することが大切だと考えています。
特に、VIRONのアイアン階段や手すりはリビング階段として採用されることが多い商品です。
家族団欒の場であるリビング空間に設置するものだからこそ、階段としての機能性や安全性を備えた上で、
さらにデザイン性や細部に至る部分まで仕上げの精度にこだわっています。
そんなVIRONのこだわりを生み出している代表的な加工技術が「ショットブラスト」と「角出し」です。
<仕上がりを美しく見せる加工技術1:ショットブラスト>
アイアン製品の製作工程のひとつに「ショットブラスト」があります。
ショットブラストとは、金属の表面に1mmにも満たない無数の鉄球を投射し、凹凸をつける加工技術のことです。
それにより、塗装のノリ(密着)が良くなり、仕上がり時の美しさを長く保つことにもつながります。
<仕上がりを美しく見せる加工技術2:角出し>
仕上がりの美しさという点では、「角出し」もVIRONのものづくりには欠かせない加工技術のひとつ。
溶接時に丸く盛り上がった部分を専用のヤスリで1箇所ずつ磨き上げていきます。
手作業のため時間も手間もかかりますが、この作業にこだわることが仕上がりの見栄えを大きく左右します。
いずれもVIRONの主力製品である階段や手すりを製作する際によく発生する作業工程です。
製品として形になった時には、見た目には現れない部分ですが、
こうした細かな部分も含めて最後まで丁寧に作業することを心がけています。
これら以外にも、見栄えを良くするためのこだわりや加工技術はたくさんあります。
VIRONでは、幅広い技術の中から製品、素材、用途などに応じて最適なものを選択しています。
その根幹にあるのは「お客様に満足していただくために」という思いです。
一組でも多くのご家庭やお客様に満足していただくため、妥協することなく真摯にものづくりに取り組んでいます。
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